ほむほむディストーション

猫撫で養った我が心の大樹を以てすれば、8話だろうと揺らがな――「ぱっくりしていってね!!!」…………
…道理で、乳(と眼鏡)を代償に魔法少女になったわけだよ…、でけぇ奴ほど…ッッ! ちなみにスリーサイズ的には猫撫ヒロインに貧乳はいない。眼鏡もいない。
とりあえず、あの深きもの…じゃない、孵化器者をシュバルツシルト半径の内っ側に叩き落としてやればいいよ。克服せねば…超越せねばならない……!


・8話


無垢なる少女も紅の聖女も黒曜の致命女も、ただ懸命なだけだった少女も、誰の祈りも手も届かない、こんな世界に誰がした…ッ!
と叫ばずにはいられない、そして各々の正体・本懐と一気に運命のスパイラルが収束されていく今話。
にも相変わらず、あの二人のシーンからほむ家のシュールな光景は…何というか、困った子ねぇ…。
とにかく、全てが「届かない」に集約されていて切ないのなんの…そして心を開ければ遠ざかるという追い討ちっぷり。


ほむさんに関してはストレートに来たなと。三話でその辺を見切って完全拘束してたとするなら、黄姉さんは流石だよなとか。その結果はともかく…ね。
で、注視してた個人廻りなのか世界廻りなのかに関してなんしてなんだけど、伏線ありつつも今回明確なデジャブとして現れたので、
少なくともほむさん個人だけではないことは有力かな。しかし…、ここに来ての拒絶はショックはでかいよな…、
停電させてやりたい孵卵器との会話の時点ですぐに気持ちを切り替えてたのは、悲壮なまでの意志力の強さの賜物か…胸が痛いね。
あと、単数以上の廻しであるとするなら、おそらくほむさんの能力の限界を超えているので、彼女の純粋火器以外の能力自体、
現状では、何か…、というか「オリジナル」の下位互換の可能性もあるって事かなん。弓も持って、るしね。
そして拒絶してしまった方の少女はこちらやはり、あの深く、重すぎる涙の全貌が明かされる日も近いのだなと。
ほむさんの献身がもちろんあったとはいえ、彼女自身、潜在的に自分の運命に対する忌避のようなものもあったののう。
誰かを救う分だけ誰かを呪わないではいられない、極めては、世界を救う分だけ世界を呪わないではいられない。
それでも、怯え、惑い、涙を流しながらも、それでも最後には前進して突破してしまう子だからなー、そしてだからこそ、止めずにはいられない。切ねぇ。


次話はもう一組の切ない二人の感想で埋まる事だろうさ。聖職者の赦しもなしに、勝手に消えられるモンかッッ……!



@TOよりクノイチ